こんにちは。HOOTデザイナーの水谷です。
前にブログで書いたK10のように、単純に「ゴールド」や「シルバー」といったものではなく金の含有率や割る地金の種類によって呼び方が変わってきます。
昔は国ごとに扱う地金へそれぞれの特性を生かした考えがありました。
イギリスの王室のジュエリーはデザイン性を重視しており、K18よりも硬度があるK9が好んで使われていた背景があります。
何故かというと、イギリスには優秀な金細工職人が集まっていました。
ジュエリーをつくり、それを愛でる文化が根付いていたため強度が強いK9が多く使われていました。
ブリティッシュゴールドやロイヤルゴールドと呼ばれ国中で親しまれており、主にヨーロッパのアンティークジュエリーで目にすることが多い金です。
一方アメリカではどちらかというと純度を重視していて、K14以上の物にのみ品質の刻印を打つことが認められていました。
K14とは金の含有率が58%のものです。
アメリカ(ハワイ)では一般的な素材でハワイアンジュエリーによく使用されています。
タガネと呼ばれる道具で美しい模様を彫りこんでいくのが特徴です。
その為硬さがあるため変形しづらく、その模様の輝きが持続する事が大きな理由の様です。
このように含有率の異なる金素材ははそれぞれの特性を国ごとに生かし今日まで受け継がれてきました。
昔の人が地金の特性を考え、加工をして今日まで受け継がれているのですね。
それでは。