カラーバリエーションが豊富で近年注目の宝石。
ルビーやサファイアに並ぶ色彩の美しい「スピネル」です。
古来から「愛と勝利の宝石」として王侯貴族にも愛されていたそうです。
今回は、その「スピネル」についてお話をさせて頂きます。
スピネル
和名【尖晶石】
鉱物種 | スピネル |
結晶系 | 等軸晶系 |
モース硬度 | 7.5-8 |
色 | 赤、ピンク、青、紫など |
主な産地 | スリランカ、ミャンマー、タンザニア、アメリカ、タイ、オーストラリアなど |
化学組成 | MgAl₂O₄ |
比重 | 3.60 |
屈折率 | 1.71-1.72 |
スピネル
古代から鮮やかな色彩で人々を魅了してきた宝石。
様々なカラーで、先の尖った形産出されることからラテン語で「小さなとげ」を意味する「spina」が名前の由来となっています。
更に、和名でも「尖晶石」と呼ばれいることからもその特徴が分かります。
古くから人気のある宝石で、赤や青のスピネルは長い間ルビーやサファイアと混同されていたそうです。
愛、勝利と成功の護符とされ、ヒーリングでは風邪の予防や若返り、解毒の作用があるとして健康のパワーストーンとしても人気です。
スピネルは色の美しさもありますが、他の宝石と比べて比較的に硬度も高く、傷も少ないため宝石としての資質は十分に備われています。
レッドスピネルはさえた赤色がルビーとはまた違った魅了で、更に品質が良く大きなものになると希少性の高さはルビーを凌ぐほどのものもあるそうです。
ブルースピネルは、やや緑味を帯びた青色から濃青色まで色調の幅は広く、複雑に組成が変化するスピネルの特徴が色調に現れています。
スピネルの種類
レッドスピネル
鉄やクロムに由来する赤色が特徴です。
レッドスピネルはルビーと同じ鉱床から採れることも多かったため、長い間ルビーと混同されていました。
ピンクスピネル
ピンクスピネルの中でも、濃いピンク色のものは珍しいため、価値が高くなります。
ミャンマーは高品質なピンクスピネルが産出されることで有名です。
ブルースピネル
サファイアと混同されることも多かったブルースピネル。
通常は鉄分を含んでいることで青くなりますが、コバルトを含んだブルースピネルもありm深い青色が特徴です。