宝石

水晶は国石だった?

水晶は国石だった?

日本の国の石って知っていますか?
「翡翠(ひすい)」なんです。
しかし、あまり知られていませんがは以前は水晶だったそうです。
どちらにしても日本で産出される代表的な宝石です。
今回は、「水晶」のお話をさせて頂きます。

水晶

水晶の結晶は、2種類の面が交互に現れるて形成される六角錘状の形をしています。
一般的には、結晶系がはっきりとした「石英」のことを示します。
また、「長石」とも呼ばれていて、地球上で多く存在するものとされています。
別名では「クオーツ」と呼びます。

水晶は古代から装飾品として愛用されていて、見た目によって様々な宝石名がつけれれてきました。
古代はで、水が凍ってできたものと信じられ、「クリスタル」は氷を意味するギリシャ語に由来しています。
水晶の中で唯一、多くのジュエリーに扱われているいるのが深い紫色が魅力的な「アメジスト(紫水晶)」です。

実は水晶は、以前日本の国の石(国石)とされていた宝石なんです。
これは、日本が良質な水晶を多く産出していたためだといわれています。
現在でも、各地で産出されますが、中でも、ここ山梨県甲府市や岐阜県中津川市、愛知県春日井市などのものが有名で、特に山梨県にある乙女鉱山は、明治から昭和の時代に盛んに採掘され、標本用としての見事な結晶のものを産出していました。

更に日本の水晶は輸出されたり、工業用にも使われるなど幅広く活躍していたそうです。
しかし、1980年頃に廃鉱になってしました。
それは、鉱山の枯渇が原因だともいわれていますが、海外から輸入した、安くて良質な水晶が多く手に入ったことも大きな要因となっています。
なので、現在でも水晶は産出できるといわれています。
ちなみに、この乙女鉱山に行くまでの山道は「クリスタルライン(水晶峠)」と名付けられています。

日本の国石としては2016年に日本鉱物科学会が選定をはじめ現在「翡翠」になっています。

また、世界的に有名な産地は、マダガスカルや、ブラジルのミナスジェライス州などで、現在でも盛んに採掘され、世界中に輸出されています。

代表的なパワーストーン 水晶

水晶は4月の誕生石でもあり、石言葉は「完璧、冷静沈着、神秘的」
水晶は、万能の天然石といわれ、代表的なパワーストーンの一つとして有名です。
また、水の化石、氷の精と考えられていたので、精霊が宿ってすべてを洗い流し、浄めてくれる万能のパワーをもつとして、現在でもお守りとして多くの人に愛されています。

甲府のジュエリー、甲府の宝飾産業の原点ともいえる「水晶」には、甲府だけでも長い歴史があります。
国石ともなっている水晶の産地であった甲府のジュエリーについても今後ご紹介していきます。