こんにちは。
Ailecroire デザイナーの佐野です。
今日は、Ailecroireのメインブローチペンダントに使われている赤の色についてです。
あの赤い色は、日本の伝統工芸でもある漆が塗られているのです。
「漆」と言うと伝統工芸品の漆器を一番に思い浮かべることでしょう。
「朱」「黒」の漆の色は濡れたように艶やかで何とも言えないほど美しいですよね。
漆の歴史は古来より数々あり、知れば知るほどこの伝統工芸の素晴らしさを感じるところです。
この漆の歴史については、また追って書くことにしたいと思います。
私も、かねてより日本の伝統工芸品の漆には関心があり、デザイナーになってまだ数年の頃、ジュエリーに漆と蒔絵を施しブローチに仕上げたことがありました。その時もジュエリーと伝統工芸の融合に新しい可能性が見えました。
あれからずっと美しい漆器を見る度に、このしっとりと艶やかな深みのある漆をジュエリーにまた使ってみたいと考えていました。
今回、Ailecroireのジェリーに採用させていただいたのは、日本でも有数の漆器産地でもある会津より「ユーアイヅ」様の進化した現代の漆です。
漆は元々天然素材であり、毒性もなく、酸・塩分・アルコールなどの物質に侵されません。耐水性・防腐性もあるとても優れた塗料なのです。
その日本古来からの「漆」を独自に開発・進化させ、より傷付くきにくく紫外線による劣化を軽減させたのが「UV漆」です。貴金属に塗ることが可能であり、耐候性の問題がなく従来の漆の美しさそのままの「UV漆」はジュエリーにも適した塗料だと思います。
古来より漆には魔除けの意味もあり、赤は太陽の色とされています。翼のデザインの中で生命力や精神力を表現しています。
艶やかな日本の伝統工芸の赤い漆を翼のデザインに入れた「希望の翼」は、世界に羽ばたく女性たちを応援したいという想いを込めました。
今後も、この漆とジュエリーの融合シリーズが楽しみです。
本日もお読みいただきありがとうございました。
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