こんにちは。HOOTデザイナーの水谷です。
今回はHOOTのジュエリーにメインで使われている素材、シルバー925について思うことを書かせていただきます。
ご存知の方も多いとは思いますが、925という数字の意味は製品中の銀の含有率が92.5%である事からです。
なぜ100%じゃないのか。簡単にいうと強度的な問題です。
ちなみにアメリカ物で目にする事があるSTERLINGと刻印されている物も925ですが、日本のジュエリー業界の規定では92.5%の残りの7.5%全てに銅を使用している物だけがSTERLINGと名乗って良いとされています。
そんなシルバーは経年により黒くなります。
シルバーは酸化して黒くなると言われることが多いと思いますが、実は硫化という現象で空気中の硫化水素と反応して黒くなります。
こういったゴールドやプラチナでは味わえない傷や黒ずみなどの変化を楽しんでいただくものと私は考えています。
経年変化。かっこよくいえばエイジングですね。
そのため表面にメッキ加工はしていません。
ロジウムなどのメッキをすればピカピカの状態を保つことはできますが、シルバー特有のエイジングが楽しみにくい、長く愛用することを想定すると剥がれたりムラになってしまうなど私の想いとは違うものになってしまうという考えからです。
HOOTのリングのエボニーを使っているモデルは木とシルバー両方のエイジングを楽しめます。
傷などについても、自分だけの歴史が刻まれる。といえば大げさですが、着用するたびに愛着が生まれて生活の一部となるような存在になってくれれば嬉しいです。
とはいっても好みもあるので、どうしても気になる傷などのことがあればお気軽に相談していただければと思います。
それでは。