銀(Silver)

シルバー(Silver)-銀-

シルバー(Silver)-銀-

最も身近で人々に親しみやすい貴金属、シルバー(銀)
日常生活で一番多く目にする貴金属ではないでしょうか。

シルバーのジュエリーで身につけたことのない人でも食器やコインなどの
銀製品を見たことがあると思います。

やわらかく、落ち着いた白色で、美しく輝く
シルバーについてお話をさせて頂きます。

特徴

ジュエリー素材に使用される貴金属には主に、「金」と「プラチナ」と「銀」
があります。
純粋なシルバーは、金や銅に次いで発見された金属で、その美しい白さと
可視光線の反射率が約90%と高い特徴をもっていて
古代からジュエリーの素材として使われてきました。
一方、他の貴金属と比較して希少価値は低く、
化学的な安定性も低いため変色を起こしやすいという特徴もあります。

シルバー製のものを放置していたら黒く変色してしまった経験のある方もいると思います。
これは空気中で酸素に触れて、酸化して変色しているわけではなく、
実は、排気ガスや温泉の硫化水素、漂白剤、入浴剤接着剤などの
空気中に含まれた硫化化合物という成分に反応して
硫化膜となり変色を起こすんです。

また、金と同様に展延性が高く加工しやすい特徴があります
1グラムのシルバーは薄く延ばすと2200メートルにまでなるそうです。

品位

純粋なシルバーは軟らかく、強度や硬度を上げるためにするために
主に銅を混ぜた合金素材としてジュエリーに使われています。

シルバー合金に使われているシルバーの純度を表す品位には
ISO規格の1000分率で表されています。
最も古くから幅広く使われているのが
シルバーの純度92.5%、銅7.5%を「925」と表しています。
また、「925」は「スターリングシルバー」とも呼ばれています。

他にも下記のような種類があります。
シルバーの純度80%、銅20%を「800」
シルバーの純度90%、銅10%を「900」(コインシルバー)
シルバーの純度95%、銅5%を「950」

銅の量を増やす事で硬度が上がるのですが、黄色味が増してしまうため
シルバージュエリーには適していません。

シルバーは軟らかいので、変形しやすく傷がつきやすい特徴がありますが
ついた傷さえも味となり、また愛着が沸いてきますよね。
そして、何よりも反射率の高さから放たれる白く美しい輝きが一番の魅了だと思います。

貴金属の中でも価格も購入しやすく
幅広く、沢山のデザインがあって気軽に楽しめる貴金属の一つです。
世界でも沢山の人に愛される理由はそこにあるんだと感じました。