ジュエリーの豆知識

プラチナ(Platinum)

プラチナ(Platinum)

プラチナとは

ジュエリーに使われている貴金属の一つ「プラチナ」

世界最大のプラチナ産出国は南アフリカです。
現在までに採れた総産出量は約7200トンで金の約25分の1の量。

プラチナは採掘量が金に比べて非常に少なく
推定埋蔵量も金が約5万トンに比べ、プラチナは約1万6千トンといわれていて
更に需要の約60%が工業用に使われているんです。
なのでレアメタルといわれたプラチナは今後も更に希少価値が上がっていくといわれています。

プラチナの特徴

プラチナは融点が極めて高く、比重も大変重いことから
17世紀に発見された当時
「重くて火にも溶けない白い金」と
いわれていたそうです。
また、白く美しく輝くプラチナは
1トンの鉱石から約3グラムしか採れず
鉱石から純粋な地金にする工程も非常に時間がかかり、
高い技術力も必要なため大変希少な貴金属なんです。

色は、白系ですが銀と比較すると
やや黒っぽく落ち着いた上品な色合いのため
美しく高貴な貴金属といわれています。

また、加工性や耐久性にも優れているので
宝石を留める繊細な爪の部分にも適していて
婚約指輪や結婚指輪だけではなく
幅広く、多くのジュエリーに使われているんですね。

品位

プラチナは、加工性や強度、硬度を高くするために
他の金属を配合し合金として加工されます。
主にパラジウムを混ぜてつくるプラチナ合金が一般的で、用途に応じて
ルテニウムやイリジウム、銅などが少量混ぜられることもあるそうです。

また、プラチナ合金の、必要要件としては
加工のしやすさ、加工時に変色を起こさないこと
そしてプラチナ本来の色調を崩さないことがあげられています。

プラチナの品位表示は金と違ってIOS規格の1000分率のみで表されています。
プラチナ合金は、プラチナの含有量85%以上が一般的に使用されています。
純粋なプラチナの場合「Pt1000」と表示され
プラチナが90%含まれているプラチナ合金は「Pt900」
プラチナが95%含まれてるプラチナ合金は「Pt950」と表示されます。

プラチナは、耐熱性、不変性、酸化や変色をしにくいことなどから
化学的にも安定した元素をもつ貴金属です。

化学的に安定しているというのは
身につけるジュエリーにも適しているということです。
日々生活している中で、汗や皮脂、水分、温泉など
ダメージに強く末永く愛用できる貴金属なんです。