こんにちは。HOOTデザイナーの水谷です。
前回カリフォルニア・ゴールドラッシュの話をしましたが、その話の派生で。
ゴールドラッシュで本当に儲けたのは砂金を掘り当てた人たちではありませんでした。
砂金を採掘している人々にあるものを提供した人。それがリーバイ・ストラウスです。
リーバイ・ストラウスといえばご存じの方も多いと思います。
デニムと言えばというくらい有名なLEVI’Sの創始者です。
ゴールドラッシュ時にカリフォルニアに向かいますが、金で一攫千金を狙うというよりもそこで作業をしている採掘者に目を向けました。
採掘をしていると作業着はすぐにボロボロになってしまいます。そこでリーバイ・ストラウスは生地を分厚くして頑丈な作業着を作ろうと考えました。
金鉱で働く人に意見を聞き、船の帆などに使われる生地を使ったワークパンツを商品化しました。これがあのリーバイス501です。
破れにくくかっこいいと、この501は売れに売れました。
機能を追求していきその結果、今では作業着としてだけでなくカジュアルファッションに欠かせない定番として世界中で愛されるものとなりました。
今では100か国以上で展開するブランドとなっています。
この金騒動でアメリカンドリームを叶えた人物は金採掘には手を出さず、その周辺ビジネスを開発した人でした。
金を探し当てることも重要ですが、そこにどのような価値を見つけるか。
少し視点を変えて考えると何か面白い発見があるのかもしれませんね。
それでは。