職人

日本の職人さん

日本の職人さん

こんにちは、甲府宝飾広報の浅利です。

本日8月29日は文化財保護法が施行された日です。
1950年に施行されたこの文化財保護法は、1949年法隆寺金堂の全焼がきっかけとして、文化財保護政策の改革に伴い制定されました。

実は先日、日本の国宝や重要文化財等の修復や保全を行っている職人の記事を目にしました。
日本の職人の修繕技術は当然ながら世界一であることは言うまでもありませんが、私が最も興味を引かれたのが、技術力の高さより、修繕に入る前の調査や事前準備にかける時間の長さと完全に元の姿に戻す事へのこだわりなどの意識の高さです。

具体例を挙げると、2016年に熊本を襲った最大震度7の巨大地震により一部崩壊してしまった熊本城の修復作業が分かりやすいと思います。

被災から6年の月日が経ちましたが、修復が完了したのは天守閣と重要文化財の長塀だけで、熊本城全体としてみるとまだ2割程度だそうです。

完全復旧予定は15年後の2037年度だと云われています。
都合21~22年もの歳月がかかる事になります。

なぜそんなに時間がかかるのかというと、ひとつは石垣の積み直しに途方もない時間を要するからだそうです。
単純に崩れた個所だけを修繕するのではなく、崩れていない箇所も含め、一度バラバラに取り外し、以前と同じように一から積み上げるのだそうです。
割れてしまった石はなるべく貼りあわせるなどして使用することで元の状態の維持を図るそうです。
再使用が不可能なほど壊れてしまった石は新しい石に積み替えるようですが、形状は壊れた石と寸分違わぬ形に成形して使用するそうです。
職人さん曰く、一から新しく積み上げるほうがよっぽど楽、だそうですが。
でもそれが、文化財や国宝を護ることだと仰っておられました。

時間はかかるが、ただ修繕するのではなく、元々あった形そのものに寸分違わず修繕する。
というまさに日本の職人魂だと思います。

私達ジュエリーの世界でも職人仕事が非常に重要な業界です。
努力を積み重ね、磨き上げた技術を世界に向けて発信していくために私達は
日々この甲府の地で鍛錬を積んできました。
そんな私たちのジュエリーを、手に取って感じていただく機会を9月9日10日に設けることができました。
そう、遂に私達単独での展示会の開催を発表できることになったのです。

続きは後日・・・