思考

マズローの欲求5段階説2

マズローの欲求5段階説2

こんにちは、甲府宝飾広報の浅利です。

前回はマズローの欲求5段階の各階層についての基本をお話致しましたが、
本日はもう少し掘り下げていきたいと思います。

自己超越

マズローは人間の欲求を5段階に分類し解析しました。
ですが、マズローは晩年になると自己実現欲求より上位に位置する階層を考案しました。

それが「自己超越」という概念です。

自己超越とは、何も見返りを求めずに貢献する事そのものに喜びを感じることだそうです。
例えば、世界平和であったり貧困問題であったり環境問題であったりと、
とてもひとりの力では解決できないような、大きな社会問題と向き合い立ち向かっていくことに
その意義を感じていく段階です。
このレベルの人物とは、ビル・ゲイツやマーク・ザッカ―バーグなど、世界でも有数の資産を持ち、
企業活動での範囲では満足感を得ることができない人達で、目的を達成する事を純粋に追い求めることに全力を傾けられる精神を持っています。

欠乏欲求・成長欲求

先日も掲載した画像ですが、注目してほしいのは斜めに走った水色の矢印です。
この、欠乏欲求と成長欲求の線引きこそが自己超越のレベルに達する人間とそうでない人間との差になります。

欠乏欲求とは読んで字の如く、満たされず不足していると感じてしまう要素であり、承認欲求までがそれに当たります。

対して成長欲求は、自己を高めることを追い求め、成長しようとする人に生まれる欲求で、
この領域にいる人にはひとつの理念が生まれます。
それは、これまでの自身の活動を通じて心に芽生えたものであり、他人の意見に左右されることの無い確固たる信念と置き換えることができるかもしれません。

さて、話を現実的なレベルに戻します。
このマズローの欲求5段階説は仕事に応用する事で大きな成果を生むことができると考えられています。

マーケティングであれば、顧客がどの階層の欲求を抱え、どのような解決を望んでいるのかを考えることで顧客ニーズを把握する事が可能となります。

また、会社組織に目を向けるとより分かりやすいかもしれません。

例えば、新入社員には組織の一員としての自覚ややりがいを感じてもらい社会的欲求を満たす事が最優先事項となりますし、中堅社員には承認欲求が満たされる仕事の割り振りが重要になります。

中堅の社員からしたら社会的欲求は既に満たされているわけですから、難易度の高い仕事や大きな案件を任せ、その成果に応じた昇進や昇給を得ることで承認欲求は満たされ、さらなる成長へと繋がり会社にとって大きな力となってくれるかもしれません。

まとめ

マズローの欲求5段階説はビジネスの場だけでなく、学校生活や日常の生活まで、非常に多くの場面で応用されています。
私の個人的な意見ですが、人間の成長と共に当て嵌めてみてみると非常に面白いと思いますよ。
観察しているとまるで子供から大人になっていく過程を凝縮したように見えてきます。

今、仕事や人生において満足できていない人は、もしかしたら次の階層へ上がっていくタイミングなのかもしれません。
冷静に客観的に自身を見つめて、自分が今どの階層にいて、何に対して満足がいっていないのか。
自身の人生と共に俯瞰して見ることで答えは見えてくるのではないでしょうか。