こんにちは、甲府宝飾広報の浅利です。
先日、関東甲信越地方もついに梅雨入りしてしまいましたね。
皆さま体調にはくれぐれもご注意下さい。
先日記事に上げました梅雨入り直前でも書きましたが、パワーストーンの力を借りるのも
ひとつの方法として覚えておいていただけたら嬉しいです。
さて、私の担当ブログでは今回2度目となるジュエリー用語の基礎知識となります。
今回のテーマは【いぶし加工】について。
いぶし加工と聞いてピンとくる方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。
アクセサリー好きな男性からしたら「はいはい」となるかと思いますが。
分かりやすいものですと、クロムハーツに代表されるシルバー商品などで、黒くなっている部分の加工方法を指します。
いぶし加工を施すことで、陰影が強調されることでより立体感が増しデザインが際立ちます。
これはシルバーアクセサリー独特の手法で、いぶし加工を用いるのはメンズアクセサリーが主になります。
それは、やはり銀色と黒とでエッジを効かせハードな印象を与えることが出来る故なんだと思います。
シルバーという素材は硫化水素に反応して変色する地金性質を持っており、その性質を利用した技法なんですが、この硫化水素とは何ぞや?となりますよね。
詳細を説明しようとすると、科学的要素が入ってきてしまいますので、簡単にお伝えしますね。
「温泉に訪れると感じる匂い」この成分こそが硫化水素になります。
よく旅番組などを見ていると、演者の方が温泉街を訪れた際に「硫黄の匂い」と表現されたりしますが、実はこれ大きな間違いで、硫黄は本来無味無臭なんです。
そう、匂っているのは硫化水素の匂いなんです。
とは言え、温泉街で「硫化水素の匂いを嗅ぐと温泉に来た感が・・・」とは言いづらいし、ちょっと怖い感じになってしまいますよね。
シルバー品を身に着けたまま温泉に入ったりしてしまうと黒く変色してしまう現象。
意図していなくとも、これも立派ないぶし加工なんです。
シルバーに関しては、デザイナー水谷が先日投稿したSILVERの話内でも別の角度から見た話として触れていますので、まだお読みでない方はご一読いただけますと幸いです。
本日もお読みいただき有難うございました。