日本では、結婚をする際にその証として二人でお揃いの指輪を左手の薬指に着ける習慣があります。
そして、現在までに様々な指輪のデザインが誕生してきています。
約50年前から、指輪の断面の形状から「カマボコ」と呼ばれる甲丸リングや平らな形状の平打ちリングがあり、その後時代とともにデザインも発達し、様々な個性を表現する指輪へと進化してきました。
そして、結婚指輪は着けていると既婚者の証としても目で見て判断できるものとなっています。
人気の高いリング幅
結婚指輪の種類は、過去20年前後の期間で、デザインの多様化に伴い非常に多くの種類が誕生してきています。
海外の大手ブランドを筆頭に、国内でもハウスブランドとしてネーミングを付け多様なデザイン展開をコンセプトに、販売され個性のある結婚指輪を提案されています。
約25年前は、在庫を抱え、店頭に並んでいる現品に刻印をして販売されていたそうです。
しかし、貴金属の価格の高騰に伴い注文を受けてから製作に入る受注生産へと移り変わりました。
注文が入ってから製作に入るため、納品まで1ヶ月以上の期間がかかるものも少なくありません。
その分個性が強くなり、デザインやパッケージなどに趣向を凝らしている傾向にあります。
そしてサイズ感に関しては、指輪として目立ち過ぎず、存在感があるものとして 約3mm前後の幅の指輪が最も多く選ばれています。
また、2mmの幅となると細く、5mmの幅となると太い印象を持たれる方が多いと思います。
更に指輪の重さが地金の価格に大きく反映されるので、細身の指輪はグラムが付かない分価格は下がります。
一生ものの指輪
着用感やサイズ感で最も多くの人の選ばれている3mm幅の指輪で表現できるデザインには限界があります。
なのでシンプルなものが多く、見た目にあまり変わらない結婚指輪なので、選ぶ際にも相当時間がかかります。
人生に一度の経験なので、真剣に探した分だけ様々なデザインがあって迷ってしまいますよね。
しかし、その選び抜いた指輪でも結婚して3年もしないうちに着けなくなってしまう方もるそうです。
そんな指輪を着けなくなってしまう理由には下記の様なものがあるそうです。
・元々指輪を着け慣れていなかったり違和感を感じるため
・体形が代わり指のサイズが合わなくなってしまった
・家事や仕事をする際に支障がある
・体質や体調が代わり浮腫みなどで着けなくなる
諸説ありますが、体重が4キロ変わるごとに指のサイズも1サイズ変わるそうです。
個人差がありますが、体形に合わせて定期的にサイズの見直しをおすすめします。
結婚指輪は着けるべきなのか
一生に一度きりの大切な結婚指ですが、結婚して10年以上着け続けている人はどのくらいいるのでしょうか。
「結婚」とは第二の人生。
親から離れ、赤の他人であったパートナーと共同生活が始まる節目の時です。
それまでには、様々な思い出が残っていると思います。
その思い出と支えてくれた家族や周りの友人との思い出を、二人の記念として指輪の内側に刻印として刻んでおきます。
そして、その刻印を見る度に「結婚」という節目の背景にある思い出が蘇ることと思います。
自分が第二の人生という新しいステージに立った時の思い出ともいえます。
月日が経ち何年経っても原点に戻れるアイテムとしての役割が結婚指輪にはあるんですね。
人間は成長し、環境や歳を重ねて変化していきます。
しかし、指輪は変わることなく永遠のものとしていつも寄り添ってくれます。
常に成長していけるように、その指輪を見て結婚した当時の自分と向き合うのも良いかもしれません。
結婚した当時の自分が今の自分を見た時どう思うのか、そんな客観的に自分を見せてくれる結婚指輪は、自分の為にも着けていた方が良いと感じました。