ジュエリーの豆知識

ジュエリーが出来る三大要素

ジュエリーが出来る三大要素

ジュエリーとは希少価値の高い素材の「貴金属」や「宝石」を使用してつくられる装身具を示します。
そのジュエリーが出来上がるまでには、3つの要素によって成り立っています。
今回は「ジュエリーが出来る三大要素」についてお話をさせて頂きます

その三大要素には、大きく分けて次の三つが挙げられます。
これらが成り立って、メーカーや職人、デザイナーの手によって初めてジュエリーとして形になります。
①宝石
②デザイン
③造り

そして、この出来上がったジュエリーを販売していくのが宝石店やジュエリーショップです。
また、「宝石店」と「ジュエリーショップ」も本来ではどちらも同じ様な意味ではありますが、比較的に専門店に近く高額な商品を販売されている店を「宝石店」というイメージが近いと思います。
そして、ファッションジュエリーなどカジュアルなジュエリーや安価なアクセサリーなども販売をしている店を「ジュエリーショップ」と呼ばれていることがあります。

宝石

宝石の種類は、これまでに有名なものから珍しいものまで120種類程度の宝石があるといわれてきました。
しかし、現在では更にそれ以上の種類が宝石として発見されていて種類は増えているそうです。
主な宝石の種類には次のように分類されます。
・ダイヤモンド
・エメラルド、ルビー、サファイア
・クオーツ(水晶)
・ガーネット
・ムーンストーン(長石系)
・有機宝石(珊瑚、真珠、琥珀など)
この他にも非常に多くの種類があります。
そかし、宝石屋ではこれが大まかな分類の範囲と考えられているそうです。
現在では、まだ知られてい宝石も沢山存在していて、更に産地や特性などの違いから細かくコマーシャルネームで分けられていたり、合成石、摸造石、人造石の種類などもあります。

希少な宝石は、天然のものなので二つと同じものはなく、その特性や希少性とその美しさが大きな魅力となっています。
また、宝石店ではダイヤモンド、ルビー、エメラルド、サファイアを4大宝石と呼ばれ、分類として「貴石」、それ以外の宝石品質のものは「半貴石」と呼ばれています。
最近では、レアストーンと呼ばれる、あまり採れない希少石も多く出回っているそうです。

デザイン

ジュエリーを思い描いたり、想像することは出来ても、それを厳密に描くことは簡単なことではありません。
想像をすることは重要な事なのですが、それを現実的に造りを理解し、忠実な再現を形として描けるかが重要です。
更にそのデザインが実際にジュエリーとして形になった時、どの様に見えるかを具体的に表現、提案、作画ができるかがジュエリーデザイナーとして求められる事になります。

デザイナーの中でも、最新のトレンドからデザインを描いてく方もいれば、そのジュエリーを着ける人の要望をヒアリングしてオーダーに沿ったデザインを描く方もいます。
デザイナーの個性や発想を取り入れたデザインも重要な事ではありますが、現在までに非常に多くのデザインが存在しているため既存デザインをアレンジする形が多く見られています。

以前では、手書きのデザインが主流でした。
しかし、近年では技術の発展と共にジュエリーのデザインにもパソコンで使用する設計ソフトである「CAD」を使用して、3D(三次元)で立体的に描いていくことが主流となっています。
更に、3Dプリンターの発達に伴い既に立体的にデザインされたものを実際のものと変わらぬイメージとして確認ができる上に、そのまま出力し、造形できる事など技術も大きく進歩しています。
また、造りや加工の工程を知らない人でもデザインだけならは出来ますが、実物のジュエリーをつくるためには構造や理屈を理解しておく必要があります。
デザインをするなかで目で見た印象だけではなく設計する上でジュエリー自体の精度の高いデザインをつくることが出来ます。

造り

技術が発展していてもジュエリーは全て職人の「手」によってひとつひとつ丁寧につくられています。
ジュエリーの繊細な造りは、機械で流れ作業の様に製造は出来ません。
何年も長い時間をかけて培ってきた職人の技によって素晴らしいジュエリーが出来ます。
研磨加工技術や宝石を留める技術にも職人の繊細な手作業があって「造り」が成り立ちます。
その為、同じデザインのジュエリーをつくってもひとつひとつ微妙に違いがでるものです。
職人によっては、宝石を留める爪のつくり方も変わってきます。
適切な長さに合わせて正面から見て綺麗に丸く爪を形成して仕上げる職人もいれば、しっかりと宝石の中心部へと支え爪先を形成していくる職人もいます。
研磨に関しても同じで、ジュエリーには職人それぞれの個性などが現れます。
加工内容もそれぞれに合わせた指示で依頼し、職人の技術が最善に活かされたジュエリーが出来上がっていきます。

ジュエリーが出来る三大要素。
世界にたったひとつしかないそのジュエリーは、多くの人の手と工程によって大切につくられています。
だからこそ価値のあるもので想いがこもっているからこそ美しい素材も更に美しいものへと完成するんですね。