ジュエリーに彩りを与える様々なカラーストーン(色石)。
色彩や特徴も、希少性、価値も非常に様々な種類があります。
美しい輝きや色合いで人々を魅了する、カラーストーンのお話をさせて頂きます。
その美しさから高い人気を誇る5大宝石
5大宝石とは、世界4大宝石といわれる「ダイヤモンド」、「ルビー」、「サファイア」、「エメラルド」の代表的な4つの宝石に、世界各国で諸説ありますがそれぞれ異なる「翡翠」、「真珠」、「オパール」、「アレキサンドライト」などを一つを加えた5つの宝石を呼びます。
そして、これらの宝石を選ぶ際、判断基準として最も重要なのは、色です。
以前では色が鮮やかで濃く発色しているものが評価されていました。
しかし、現在ではコーディネートしやすい淡い色合いにも人気が集まっているそうです。
更に、内包物の有無や輝き具合も評価の対象となります。
透明度が高い程輝きは強くなるので、全体的に曇った印象がないものが求められます。
カラーバリエーションが豊富なサファイア
ブルーから、ピンク、イエロー、グリーン、透明なものまでと様々な種類が存在するサファイア。
鉱物種は、「コランダム」と呼びます。
そして、ルビーもそのコランダムの一種になります。
ルビーの赤色以外のコランダムをサファイアと呼び、更にその中でブルー以外の発色を示すサファイアを総称して「ファンシーカラーサファイア」と呼びます。
その色合いは、コランダムの中に含まれる酸化クロム、鉄、チタンなどの含有量により影響されます。
サファイアの中でも、最も高級とされているのが、「パパラチアサファイア」です。
「蓮の花」を意味する名前の通り、ピンクとオレンジの中間といった何とも華やかな色合いで人気が高い種類です。
デザイン性やトレンドに対応できる半貴石
5大宝石のように、希少性が高く、財産的価値のある「貴石(プレシャスストーン)」に対して、産出量が多く、財産的価値よりもデザイン性やファッションとして楽しむことができる宝石を「半貴石(セミプレシャスストーン)」と呼びます。
一般的に有名なものは、「トパーズ」、「アクアマリン」、「アメジスト」などがあり、比較的に大きなサイズの石が採れるため大胆な大ぶりなデザインを楽しむことができます。
宝石としての財産的価値が認められなかった石が、ジュエラーの手によってトレンドの合わせた素晴らしいジュエリーの素材に使われる事もあり、新鮮な美を持つ半貴石が日々登場しています。
ダイヤモンドは、最も贅沢なカラーストーン
無色透明な輝きの美しさで、宝石の王様と讃えられるダイヤモンド。
その中で、天然の鮮やかな色を持つものを「ファンシーカラーダイヤモンド」と呼ばれています。
その色は、ブルー、ピンク、イエロー、グリーン、ブラウン、ブラックなど様々です。
また、産出量が多い色や、品質の低い石に人工的な処理を施して変色させたものなどは、比較的に安価なものになります。
天然で美しい色が出ているものは非常に珍しく、更にその色を均一に揃えるのは至難の業です。
カラーダイヤモンドを使用した「パヴェセッティング」のジュエリーは、最も贅沢なジュエリーのひとつと言えるでしょう。