Ailecroire

Ailecroire(エルクロワール)新作紹介第1弾 製作中の風景 -石留め-

Ailecroire(エルクロワール)新作紹介第1弾 製作中の風景 -石留め-

弊社ブランドAilecroire(エルクロワール)の新作を只今製作中です。
Ailecroireは、自社のアトリエにてデザインから加工まで行っています。
現在、新作の「翼」をモチーフにしたブローチの製作を行っていますのでその一部をご紹介させていただきます。
前回の「パーツの磨き2」に続いてメレダイヤモンドが留まるパーツへの石留めの風景です。

研磨作業に変わり、宝石を留めるのも女性の留め職人です。
非常に繊細で細かい作業なのでこの工程も高い技術が必要となります。

「ななこ」という先端が球状にへこんでいる工具で石枠部分の爪を抑えていきます。
まずは手で抑えて調整します。
その後、金槌を使いしっかりと爪を抑えて石を留めていきます。
これは、石が割れないように慎重に行うため非常に精神を使う作業です。
長年の経験と熟練された職人技が発揮されます。

「ななこ」で抑えた爪先は、綺麗にドーム状になります。
その周りの「バリ」と呼ばれる、はみ出た部分をメスで綺麗に整えます。

3本の爪が綺麗に丸く形成され、ダイヤモンドの美しさを引き立たせてるのが分かります。
爪の一本一本にも丁寧な職人技が施されていて、これが引っかかりや石揺れなどのない重要な技術です。
甲府の宝飾史においてこの技術は長い間継承されてきています。

「ヒートフォーム」と呼ばれる、熱によって形状を変えられる粘土質の素材で地金を固定して石留めをしています。

研磨作業ももちろんのこと、石留めの作業も非常に時間と手前がかかる作業です。
更に、熟練の職人技によって高品質のジュエリーがつくられるのです。
これこそ、甲府が誇るジュエリー産業のかたちだと思います。