弊社ブランドAilecroire(エルクロワール)の新作を只今製作中です。
Ailecroireは、自社のアトリエにてデザインから加工まで行っています。
現在、新作の「翼」をモチーフにしたブローチの製作を行っていますので、その一部をご紹介させていただきます。
前回の「組み立て」に続いて、今回はダイヤモンドがセッティングされたパーツの製作風景です。
今回のこのパーツには2種類の石留技法が施されています。
一つは地金を”たがね”という道具で彫っていき石を留める「彫留め」。
そして今回の、中央にセッティングされている「爪留め」です。
石枠に設置された爪を倒して、石が外れないようにしっかりと抑える石留技法なのですが、これもまた非常に繊細で緻密な作業であり、石が割れたり欠けたりしないように集中力や精神力が要する作業です。
留める石枠の座の部分を綺麗に形成していきます。
座というのは石がはまる部分、石が座る部分です。
石を留めた後からは手を加える事が出来ないので、予めシリコンで表面を磨き上げておきます。
製品を美しく仕上げるためのひと手間が必要なんだと、一切の手を抜かない姿には製品に込められた思いが伝わります。
下処理を済ませ、”爪起こし”で石枠の爪を石が入る様に広げていきます。
ダイヤモンドを入れていきます。
座りの具合や傾きがないかしっかりと確認して調整を繰り返します。
その後、”ななこ”で爪を抑えていくのですが、ななこの先端の形状も爪の大きさや形状に合わせて改良しています。道具も自らつくってしまうんです。
留められた爪の形状は綺麗に丸く形成され、製品の一部のパーツのまた一部に過ぎませんが、爪先にまで拘りと技術が込められていてダイヤモンドを更に美しく輝かせるための職人技がここにはありました。
甲府の宝飾産業には長い歴史があります。
自社アトリエに在籍している職人も甲府のジュエリーを守り続けて継承してきている素晴らしい職人ばかりです。