ジュエリーにセッティング(石留め)される美しい宝石。
この宝石の輝きと美しさを生かし、引き立たせるために古くから様々な技法が開発さてれきています。
その中でも、伝統のある代表的なセッティングをご紹介させていただきます。
パヴェセッティング
「パヴェ」とは、フランス語で道路などの敷石のことを示します。
そして、ヨーロッパの古い都市に今でも残る石畳の様にジュエリー本体に隙間なく、ダイヤモンドなどの宝石をびっしりと留めていく石留め技法のことをパヴェセッティングと呼びます。
この技法は、宝石と宝石の隙間をいかに少なくするか、そして宝石を留める爪をどの様にして小さく目立たなくできるかが重要になります。
1900年頃からの、プラチナを使用したジュエリーが最高水準にあった頃、ヨーロッパのパヴェセッティングが施された作品は、隙間なく宝石だけに見えるほど爪もちいさく素晴らしいもであったそうです。
なので、パヴェセッティングの技法はジュエリーにプラチナが使用し始められた事によって発展していったものだといわれています。
白い地金素材が銀しかなかった頃に、つくられたジュエリーにも似たようなつくりのものもあったそうです。
しかし、厳密にはパヴェではなく、繊細な細工が可能となるプラチナの特性があったからこそ発展した技術なんだといわれています。
インヴィジブルセッティング
宝石の色を強調するインヴィジブルセッティング
インヴィジブルセッティングとは、ジュエリーの表面などをダイヤモンドや色石のルビー、サファイア、エメラルドなどで覆うようなデザインの場合に、宝石を留めるための爪を全く見せずにセッティングする技法です。
インヴィジブル(不可視的)にして、石だけで表面を完全に覆う技法のことです。
この技術が発明されたのは比較的新しく、1930年代にフランスで登場したものだといわれています。
この発明者を主張するジュエラーがいくつかあるそうです、実際に誰が本当の発明者なのかは明確にはなっていないそうです。
当初使用されていたインヴィジブルセッティングは、宝石の側面に溝を彫り、その溝に金属のワイヤーを通して固定するものだったそうですがで現在では技術も発展し、様々な手法があります。
色石を使用したジュエリーの場合にはの表面に爪が見えないため、統一感が出て色が強調されます。
非常に美しい色石の効果を発揮できる技法なんです。
近年ではバンコクなどにも広がりを見せ、技術が進んでいるそうです。