ジュエリーの豆知識

宝石の注意すべき弱点

宝石の注意すべき弱点

お気に入りのジュエリーにセットされた宝石には、いつまでも綺麗なままで、その輝きや色合いも
永遠のものであってほしいですよね。
しかし、宝石はとてもデリケートなもので日々の取り扱いに注意すべき弱点があるんです。
そんな宝石の美しさを守るためには、まずそれぞれの弱点を知った上で
取扱いや適したお手入れを行うことが大切なんです。

今回は、その宝石がもつ様々な弱点についてお話をさせて頂きます。

宝石の取り扱いに注意すべき7つの要素

硬度の低さ
硬度が低い宝石は、容易に傷ついてしまうために、取扱いにはくれぐれも注意する必要があります。
柔らかい布などに包み保管する事をお勧めします。
また比較的高い硬度を持つ宝石であっても、それ以上の硬度の宝石と触れ合えば、
傷が付いてしまいます。
なので、どの様な宝石に対しても、個別に保管するのが原則です。

衝撃
どのの宝石でも基本的に衝撃を加えることは避けましょう。
特に劈開(へきかい)の完全な宝石については、少しぶつけたり、落としたりしただけで
すぐに割れることがあります。
更に、内部に小さなクリベージ(劈開割れ)が存在する場合には、日常的な衝撃でさえ注意が必要です。
※劈開:結晶や鉱石の割れ方がある特定方向へ割れやすいという性質のこと。

紫外線
特に紫外線の弱い宝石は紫外線に長い時間さらされると、想色あるいは変色の恐れがあります。
日光が当たる場所や強いの照明の当たる場所に放置することは避けた方が良いです。


どのような宝石でも、高熱のもとでは変質の可能性があります。
しかし特に熱に弱い宝石種は、熱による乾燥に弱く、熱湯、暖房器具など
日常の中でも考えられる高温環境に対しても、注意を払う必要があります。

超音波洗浄器
衝撃に対して要注意の宝石は、超音波洗浄器の振動によって割れが誘発される危険性があります。
特にエメラルドはそれだけではなく、一般にオイルまたは樹脂合浸の改善が施されていることから、
これらの流出を防ぐためにも超音波洗浄は厳禁です。

水分
有機質宝石は変質などの恐れがあることから水分をとくに嫌うため、
保管する前に必ず柔らかい布で丁寧によごれを拭う手入れが必要です。
また、天然のトルコ石は多孔質で水分を吸収しやすい性質のために、洗剤などの使用は変色の原因になることがあります。
現在では、多くのトルコ石に無色材の含浸が施されています。
これは安定化させることと、この水分を吸収しやすい性質が理由になっています。

酸、アルカリ
有機質素材はさまざまな因子に対してデリケートであり、
最も取扱いに充分に注意する必要のある宝石であることを理解しておいてください。
酸やアルカリに弱い宝石は、日常身につけているだけで、汗や化粧品などからのダメージを受けてしまいます。
なので、使用したらすぐに汚れを拭った後に保管するよう心掛けることが大切です。
もちろん、これらを身につけたままで温泉に入ることなど論外です。
ペリドットの場合には、そこまで懸念する必要はありませんが、
加工などの際に使用される薬品に対しては冒される可能性があるので注意が必要です。

宝石名











I












ダイヤモンド
ルビー
サファイア
アレキサンドライト
スピネル
トパーズ
アクアマリン
エメラルド
ジルコン
トルマリン
ガーネット
アメシスト
シトリン
めのう
ペリドット
クンツァイト
ムーンストーン
ターコイズ
ラピスラズリ
オパール
珊瑚
真珠
琥珀
〇:安全 / △:できる限り避ける / ✕:避ける

この表にあるようにそれぞれ避けるべき特徴があります。
大切な宝石を永く愛用していくために、是非参考にしてみてください。