現在地球上にある宝石には、4000種類以上もの鉱物が存在するといわれています。
宝石として扱われる鉱物は、そのうちの約70種類。
一般的に人気のある宝石となると約30種類だそうです。
全体でみると意外と少ないんですね。
宝石には大きく分けて「無機宝石」と「有機宝石」の2種類があります。
無機宝石のほとんどは、地球の地殻変動の末に生まれた鉱物です。
有機宝石は珊瑚、真珠、琥珀、貝殻などの、生物の営みによって生まれた宝石です。
有機宝石の種類は非常に少ないですが、個性豊かで存在感が際立っています。
では宝石となる基準には、こうした人工的につくられたものではなく、
自然や生き物によって生み出された条件の他に何があるのでしょうか。
宝石にはなくてはならない重要なポイントが3つあります。
宝石とされる3つの条件
美しさ
人を魅了する美しさ。
多くの人が見て綺麗だと感じることは宝石にまず必要なことです。
耐久性
劣化しにくく、永い時間使用していても変化しにくい耐久性や
傷が付きにくく、割れにくい硬度は宝石には非常に重要です。
希少性
産出量が限られていて、手に入りにくい希少なものこそ自然と価値がついてきます。
具体的に宝石の価値を示す大きな条件となります。
宝石としての美しさ
また、「耐久性」や「希少性」に関しては、実際に数字にして認識することができますが、
「美しさ」に関しては、人それぞれ捉え方があります。
しかし、この宝石の美しさを示してくれる3つのポイントもあります。
色
その宝石がもつ最良とされている色。
宝石本来の色が綺麗に出ていることが重要です。
カラーストーンの場合は黒味を帯びていなくて、深く濃い色合いが高く評価されています。
透明度
宝石の透明度は「透明」、「半透明」、「不透明」の3種類に分けられます。
その宝石がもつ本来の透明度がきちんと出ていることが美しいとされます。
・透明石
可視光線が通過する宝石。
透かした向こう側のものがはっきりと見える状態。
ダイヤモンド、ルビー、サファイアなどが挙げられます。
・半透明石
可視光線がやや通過する宝石。
透かしてみると向こう側がやや透けて見える状態。
翡翠、ムーンストーン、瑪瑙などが挙げられます。
・不透明石
可視光線が通過しない宝石。
透かしてみても向こう側がまったく見えない状態。
トルコ石、珊瑚、真珠などが挙げられます。
光沢
光沢とは宝石の外面や内面で起こる光の反射です。
宝石の種類や品質によって、様々な光沢が現れ、
光沢は「テリ」とも呼ばれています。
宝石本来の光沢がきちんと出ているものは高く評価されます。
「宝石」とされるものには、単純に「綺麗なもの」というだけではなく条件やポイントがあるんですね。
また、宝石には有機宝石と無機宝石があるということも宝石を知るうえで一つ知識として覚えておくと良いと思います。