宝石

宝石が放つ輝きの効果

宝石が放つ輝きの効果

宝石の美しさの要素には輝きや透明度、色調などがあります。
しかし、宝石のもつ性質に及ぼす光の屈折によって生み出される様々な「効果」があります。
その効果によって独特な美しさを引き出し更に、希少性が増す効果でもあります。

人を魅了する美しい宝石の個性でもある代表的な「効果」4つをご紹介させて頂きます。

代表的な宝石の効果

ファイア
ファセットカットを施した透明な石の中を光が通過した時に、内部での反射によって出てきた光が青い波長から赤い波長へと並べられた光の帯状に分解され、虹色を表す光の効果です。
「ディスパージョン」とも呼ばれ、主にダイヤモンドなどの美しさを構成する要因の一つとして重要な効果です

シャトヤンシー(キャッツアイ効果)
光にかざすと一筋の白い光が現れ、猫の目の様に見える「キャッツアイ効果」のことです。
また、シャトヤンシーは変彩効果とも呼ばれています。
内部に密集する平行状のチューブインクルージョンや平行状の繊維組織による光の反射によって起こり、代表的なキャッツアイをはじめ、様々な宝石のに見られています。

アステリズム(スター効果)
ルチル(金紅石)の細かい針状結晶によって、4条または6条の白い筋が星の様に現れる現象です。
また、アステリズムは星彩効果とも呼ばれています。
規則正しく並んだルチルの方向が2方向だと4条、3方向だと6条のスターが現れます。
有名なものでスタールビー、スターサファイアなどがあります。

プレー・オブ・カラー(遊色効果)
オパールに見られる虹色に輝く現象です。
「オパール効果」、または「フ(斑)」とも呼ばれています。
オパールはケイ酸の球状粒子の集合体で、それらが規則正しく配列し、その間を光が通過する時に起こる光の干渉によって見られる効果です。

宝石が魅せる様々な「効果」を知っておくと宝石の楽しみ方も広がると思いますので是非覚えておいてください。