トルマリンの一種であり、ネオンのような色鮮やかな美しい青色が特徴の宝石。
「パパラチアサファイア」、「パライバトルマリン」、「アレキサンドライト」の3つの宝石が世界3大希少石と呼ばれていて、どれも非常に希少価値が高く色合いの美しい宝石として高く評価をされている宝石です。
今回は、その「パライバトルマリン」についてお話をさせて頂きます。
パライバトルマリン
和名【リチア電気石】
鉱物種 | トルマリン |
結晶系 | 六方晶系/三方晶系 |
モース硬度 | 7-7.5 |
色 | 青系、緑系 |
主な産地 | ブラジル、アフリカなど |
化学組成 | Na(Li,Al)3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4 |
比重 | 3.00-3.12 |
屈折率 | 1.624-1.644 |
パライバトルマリン
3大希少石の中でも、最も価値が高く、市場での人気も高い宝石です。
ブラジルのパライバ州で産出したことから「パライバトルマリン」と呼ばれています。
銅を多く含み、ネオンの様に色鮮やかな青色や緑色の発色が特徴です。
現在市場に出回っているパライバトルマリンの多くは、アフリカ産ですが、銅の含有量が少ないために色が薄く、色の濃いブラジル産のものは市場に出回る事が少なく価値が非常に高くなっています。
また、高品質で透明度の高いものは虹色の光彩を放ち、若さや華やかさをもたらしてみずみずしい感性を引き出す効果があるといわれ、成功、表現力、芸術性、自由、賛美を表すパワーストーンとしても人気の高い宝石です。
パライバトルマリンは、静電気を発生させる宝石として知られるトルマリン(電気石)の一種ではありますが、その希少性だけではなく本来持ったトルマリンとしての性質や特徴にも注目していきたいと思います。
次回は、世界3大希少石のひとつ「アレキサンドライト」についてお話をさせて頂きます。