サファイアの一種であるファンシーカラーサファイアの中でもピンクとオレンジの中間の様な美しい色合いをもつ宝石。
「パパラチアサファイア」、「パライバトルマリン」、「アレキサンドライト」の3つの宝石が世界3大希少石と呼ばれていて、どれも非常に希少価値が高く色合いの美しい宝石として高く評価をされている宝石です。
今回は、その「パパラチアサファイア」についてお話をさせて頂きます。
パパラチアサファイアサファイア
和名【藍玉】
9月の誕生石
鉱物種 | コランダム |
結晶系 | 六方晶系/三方晶系 |
モース硬度 | 9 |
色 | ピンクとオレンジの中間 |
主な産地 | スリランカ、マダガスカル、ベトナム、タンザニアなど |
化学組成 | Al₂O₃ |
比重 | 3.99~4.05 |
屈折率 | 1.762-1.770 |
パパラチアサファイアサファイヤ
サファイアの中でも非常に稀なピンクとオレンジの中間の色合いをもつものを「パパラチアサファイア」と呼びます。
パパラチアとはサンスクリット語で「蓮の花」の色の意味で、サファイアっだけに用いられる特別な色名です。
コランダムの中でも、ルビー以外はすべてサファイアと分類されますが独立した名前がついている唯一のサファイアです。
パパラチアサファイアには国際的な色基準ありませが、あえて定義するなら「スリランカ産の、ルビーとオレンジサファイアの中間に位置色のもの」で、価値に関しては様々な評価があるそうです。
過去には表面のみを変色させてパパラチアサファイアにみせかけたものが出回る事があったそうですが、現在ではその処理が行われているかの鑑別が可能となっているそうです。
パパラチアサファイアは、希少性や美しさだけではなく、その可愛らしい色合いが女性的であり一言では表せられない花の様な色合いが大きな魅力なんだと思います。
次回は、世界3大希少石のひとつ「パライバトルマリン」についてお話をさせて頂きます。