「パパラチアサファイア」、「パライバトルマリン」、そして「アレキサンドライト」の3つの宝石が世界3大希少石と呼ばれていて、どれも非常に産出量が少なく希少価値が高くて色合いも美しい宝石として高く評価をされている宝石です。
昼の太陽光の下では青緑、夜の人工照明の下では赤へと色を変化させる神秘的な現象は、宝石の中でこのアレキサンドライトだけにみられる特徴です。
今回は、その「アレキサンドライト」についてお話をさせて頂きます
アレキサンドライト
和名【変彩金緑石】
鉱物種 | トルマリン |
結晶系 | 斜方晶系 |
モース硬度 | 8.5 |
色 | 青緑、深緑、暗赤、淡紅、青紫、赤紫、オレンジなど |
主な産地 | ブラジル、ロシア、スリランカ、マダガスカルなど |
化学組成 | BeAl₂O₄ |
比重 | 3.73 |
屈折率 | 1.746-1.755 |
アレキサンドライト
1830年、当時のロシア皇太子アレキサンドル2世の誕生日にロシアのウラル地方で発見されたことが「アレキサンドライト」という宝石の名前の由来だといわれています。
自然光下では青緑色、白熱光下では赤紫色に変化するのが大きな特徴です。
現在ではブラジル産が最高品質とされていて、美しさに加えて色の変化がはっきりしているかが高品質であるかの重要な判断基準となっています。
アレキサンドライト キャッツアイ
変色効果をもつアレキサンドライトの中で、稀にキャッツアイ効果がみられる石があります。
「アレキサンドライトキャッツアイ」と呼ばれていて一般的に「キャッツアイ」と呼ばれるクリソベリルキャッツアイとは色見がまったく異なりますが鉱物種は同じクリソベリルの仲間になります。
また、石の色が変化しても猫の目の様な一筋の光の筋は変わらず見えます。
世界3大希少石の3つを続けてご紹介させて頂きました。
「宝石」は、ただでさえ産出量が少なくて希少性の高いものなのに、その中でも最も希少な宝石の3つなのでなかなかお目にかかれない重要な宝石ですよね。
それぞれに特徴があって更に神秘的な美しさがある特別な希少石です。
まだまだ宝石には種類がありますので、他にもご紹介をしていきます。