宝石

タンザナイト(ブルーゾイサイト)

タンザナイト(ブルーゾイサイト)

見る角度によって青色や紫色に変化する多色性が魅力の宝石。
タンザニアの夕暮れ空の様な、美しい青色の宝石「タンザナイト」
世界の宝石市場に大きな影響を与えた新種宝石の一つといわれ、多くの人を魅了しているタンザナイトについてお話をさせて頂きます。

タンザナイト
和名【黝簾石(ゆうれんせき)】

鉱物種ゾイサイト
結晶系直方晶系
モース硬度6-7
主な産地タンザニア
化学組成Ca₂Al₃Si₃O₁₂(OH)
比重3.35
屈折率1.691-1.700

タンザナイト

1967年に東アフリカのタンザニア、アルーシャ地区で発見された青色のゾイサイト。

それまでは、不透明変種のゾイサイトは僅かに飾り石や彫刻素材として利用される鉱物として知られていました。
そかし、新たに発見された紫色をおびた深い青色の透明変種のゾイサイト。
この石の価値に目を付けたティファニー社によって、タンザニアの夕暮れ時の空といった意味合いの「タンザナイト」と名付けられたそうです。
この命名がきっかけでタンザナイトはアメリカを中心に多くの人に愛される宝石となりました。

本来の宝石名としては「ブルーゾイサイト」が正しい呼び方になります。
しかし取引される中では主に、「タンザナイト」の名前が使われているので現在では世界的に広く認知されています。
タンザナイトは、産出された時には、わずかな緑色や褐色味が見られるものが多く見られます。
なので、通常色の改善を目的とした加熱処理が施されることがあるそうです。
また、完全な劈開があることや硬度がやや低いことから、取り扱いには十分な配慮が必要になります。

1990年には再びタンザニアから、クロムによる緑色の変種が発見され、ゾイサイトの新たな透明変種に加えたそうです。
また、ゾイサイトにはキャッツアイが見られるものも稀にあるそうです。

タンザナイトのパワー

パワーストーンとしても人気の高いタンザナイトのパワーは、学習能力や直観力、洞察力、理解力を高めてくれるといわれています。
更に、知的能力だけではなく神秘的な能力を与えてくれる効果もあるといわれています。
魔法の石とも呼ばれるタンザナイトを活用することで、超自然の能力を使いこなすこともできると伝えられてきたそうです。
教師などの指導者や治療関係の方の有効的ではないでしょうか。
また、学習能力を高めたいときや冷静さを保ちたい時などにお勧めな宝石です。

普段聞き馴染みのある「タンザナイト」は、ティファニー社によって付けられた名前だったんですね。
宝石には、様々なジュエラーの販売戦略があって多くの人々に知れ渡っています。
そこには、本物の価値や美しさがあるからこそ浸透していくんですね。