宝石

水晶(クリスタルクオーツ)

水晶(クリスタルクオーツ)

古来より神聖な石とされてきた宝石「水晶(クリスタルクオーツ)」
原石は、先端が尖った六角錘状で、世界各地で産出されています。
邪気を祓い浄化する力があると信じられ、古来より神聖化されてきました。
水晶は、パワーストーン愛好家にとってまず最初に集めたい宝石だといわれるほど多くの人に愛されています。

クリスタルクオーツ
和名【水晶】

鉱物種クオーツ
結晶系六方晶系/三方晶系
モース硬度7
無色透明
主な産地ブラジル、アメリカ、スイス、カナダ、メキシコ、スリランカ、日本、ヒマラヤ山脈など
化学組成SiO₂
比重2.66
屈折率1.544-1.553

水晶

多くの種類があるクオーツ(石英)の中で、無色透明なものを水晶(クリスタルクオーツ)と呼びます。
また、不純物や内包物の影響でクリスタルクオーツが白濁してた「ミルキークオーツ」は、パワーストーンとしても人気があります。
クオーツは世界各地に分布し、その名前はギリシャ語で「氷」を意味する「Krustalos」に由来します。
過去には日本の国石でもあったクリスタルクオーツの古い和名は「水精」と呼ばれていたそうです。
また、ロッククリスタルとも呼ばれています。

古くから彫刻などの材料にも用いられてきましたが、近年は精密時計や海底通信機、光分器のプリズム、レンズなどの工業用での価値も高まっているそうです。

水晶のパワー

アルプスの氷河で発見されたことで、昔は氷の化石化したものだと信じられていたといわれています。
古くから、世界中で不思議な力をもった石と信じられ、古来より、浄化や活性化、潜在能力の開発、霊性の向上など、あらゆる効力が認めれ、宗教や呪術の道具として使われてきました。

パワーストーンの代表ともいえる水晶。
珪素と酸素という地球上を構成する代表的な元素から組成され、地球の母体そのもののパワーを秘めているともいえます。
中世ヨーロッパでは、水晶を浸けた甘いハチミツやワインを飲んだり、グリフォンという鷲の羽とライオンの下半身をもった伝説の生き物を彫刻した水晶のお守りを身につけていれば、母乳が豊かに出ると信じられていたそうです。。
その他にも、その浄化作用から様々な病気を治す特効薬とも考えられていて、とくに上質の水晶は、あらゆる毒の解毒剤になると信じられていたそうです。

実は、あまり知られていませんが山梨県にある甲府市にも水晶の歴史は深く、既に縄文時代には水晶が発見されていたそうです。

非常に上質な水晶が採れたことで、加工技術も発展し、現在の甲府宝飾産業に繋がる歴史がありました。
そのことについては以前「甲府ジュエリーの歴史」としてお話をさせて頂きましたので是非あわせて読んでみてください。

かつては日本の国石であったす水晶ですが、現在では「翡翠」が国石となっています。
次回は翡翠についてお話をさせて頂きます。