数ある宝石の中で「貴石」と呼ばれる種類があります。
それは、非常に希少性が高く、最も価値の高い宝石とされています。
「ダイヤモンド」、「エメラルド」、「サファイア」、「ルビー」
この4つの貴石が「世界4大宝石」と呼ばれているんです。
前回のルビーの続きで、代表的な「ルビーの種類」を
ご紹介をさせて頂きます。
ルビーの種類
モゴック産のルビー
ミャンマーのモゴック地方で産出されるルビーです。
15世紀頃から採掘が始まった伝統的な産地です。
黒みの原因となる鉄の不純物が極めて少なく、
透明度が高い、綺麗な赤色の高品質なルビーが産出されます。
ルビーの最高品質とされる「ピジョンブラッド」を産出する産地としても知られていて、
加熱処理されていないルビーは非常に高く評価されているそうです。
夕イ産のルビー
世界のルビー産出量の大半はタイで採れています。
オレンジがかった赤色から、赤みがかった紫色まで、色調の幅があるのが特徴です。
大半は色が濃く、透明度も低い濁ったルビーや、
鉄分を含んだ黒っぽいルビーも多く、色みや発色を改善するための加熱処理も進んでいます。
しかし、「ピジョンブラッド」に匹敵する程の美しい赤色のルビーも採れています。
スリランカ産のルビー
サファイアの主要産地として知られているスリランカですが、
色調が明るく、透明度の高いルビーも産出されます。
モゴック産のルビーと同等な、濃い赤色のルビーが採れることもありますが、
多く見られてるのは、ピンクがかった「チェリーピンク」と呼ばれるルビーが産出されています。
ルビーの評価基準である「赤色の濃さ」では、比較的に評価は低いですが、
その可愛らしい色みがアクセサリーに最適なことから好まれる需要もあります。
モザンビーク産のルビー
これまでに、ルビーの産地はアジアを中心としていましたが、
現在アフリカのモザンビークで産出されるルビーが注目されています。
2000年代に新鉱山が開発されて、市場に出回るようになりました。
モザンビーク産のルビーは、少しオレンジがかった赤色が特徴です。
今後、順調に継続的な産出量と品質維持が続けば、
モゴック産に続いて高い価値を得る可能性も高いといわれています。
モンスー産のルビー
ミャンマーで知られるルビーの産地モゴックに続いて、
1990年代に開発されたモンスー産のルビーも存在しています。
しかし、高品質のルビーは、ほぼ採れておらず、色味も褐色がかったものが多いそうです。
なので、加熱処理法が確立され、品質を改良することができるようになったことで、モンスー産のルビーが知られるようになりました。
ス夕ールビー
ルビーの表面に太陽の光や紫外線などの光を当てることで、
星形の様な光の筋が見られるルビーを「ス夕ールビー」と呼びます。
これは、宝石内部の線状のインクルージョンが一定方向に含まれてことで、 光の筋が現れます。
一般的にルビーは市場に回る際に、ファセツトカットにカッティングされています。
しかしこのスターが現れるルビーには、その特徴を活かすために
カボションカットにカッティングされ、美しい星型の輝きを放つ「スタールビー」に仕上げられています。
ルビーにも産地によって
非常に多くの種類があるんですね。
「世界4大宝石」と呼ばれるだけあって、その希少性や高い価値が
よくわかりますよね。
地球の奇跡的な現象がつくり出す宝石の色調や輝きは
古くから今でも人間の心を魅了し続けていて
その永遠性や神秘性が一番の魅力なんだと思います。