ダイヤモンドについては、以前もいくつかお話をさせて頂きましたが、
今回は、前回に続いて「世界4大宝石」のひとつとしての「ダイヤモンド」のご紹介をさせて頂きます。
ダイヤモンド
和名【金剛石】
4月の誕生石
鉱物種 | ダイヤモンド |
結晶系 | 等軸晶系 |
モース硬度 | 10 |
色 | 無色、紫、ピンク、オレンジ、黄色、緑、青、グレーなど |
主な産地 | 南アフリカ、コンゴ、ボツワナ、オーストラリア、ロシアなど |
化学組成 | C |
比重 | 3.52 |
屈折率 | 2.417 |
ダイヤモンドが宝石の中で最高峰といわれる理由は2つあります。
ひとつは、地球上の天然のもので最も硬いことです。
宝石の硬さを表す「モース硬度」で硬度10に位置づけられるのは、ダイヤモンドだけです。
名前は「征服されざるもの」また「何よりも強い」という意味を持つ
ギリシャ語の≪アダマス≫に由来すると言われていますが、
それは、ヨーロッパの人々がダイヤモンドの硬さに驚いたからといわれています。
もうひとつは、宝石の中でも最も輝きを放つことです。
光の反射する度合い「屈折率」が2.417と、最も高い値になっています。
ダイヤモンドが大きければその価値は上がりますが、それ以上に人の手による、
研磨やカッティングの技術で宝石の輝きは大きく変わり、美しさや価値を決めます。
地球が生んだ奇跡の贈り物
ダイヤモンドが生まれるのは、地中150~300kmの深さにあるマントルという場所です。非常に高い温度と、圧力などの特殊な条件が重なり、初めてダイヤモンドの結晶となります。
その後、火山活動により、結晶が猛スピードで地表近くまで押し上げられ、初めて人の手で掘り出される状態になります。
ダイヤモンドの輝きは、奇跡が重なり生まれた地球がからの贈り物といえます。