ジュエリーの豆知識

ジュエリーの取り扱いについて 宝石の注意するべき特徴

ジュエリーの取り扱いについて 宝石の注意するべき特徴

みなさんはお持ちのジュエリーを日々、どの様にお手入れしていますか?
前回は、ジュエリーをできるだけ良い状態で長持ちさせ、一生をかけて愛用していくために、必要なお手入れ方法の基本4つをご紹介しました。
そこで、ジュエリーに使われている宝石には様々な特徴があります。
お手入れをしていく中で、その性質を理解して適切なケアが必要なんです。

今回は、ジュエリーの取り扱いについて「宝石の注意するべき特徴」をお話をさせて頂きます。

ダイヤモンド
「輝きがくすんでしまう前に液体洗浄でクリーニングを。」
ダイヤモンドは、地球上で最も硬い鉱物です。
とても強靭なのて、扱いには比較的気を遣わずに済みます。
しかし、ダイヤモンドには「親油性」という、皮脂や化粧品などの油分が付着しやすい性質があります。
なので、グラスなどの容器に台所用の液体洗剤を混ぜたぬるま湯を入れ、
ジュエリーを浸して洗浄することをおすすめします。
これだけで汚れが浮き上がってきます。
特に汚れがひどい場合は、柔らかい歯ブラシで裏からこすります。
充分にすすいだ後は、傷が付かないように注意してしっかり乾燥させてください。

パール
「光沢が失われる原因は、汗。汚れの拭き取りを徹底してください」
パールは、宝石中でも最もデリケートな種類に入ります。
着けた後に、手入れをしないで放っておくと汗や皮脂の成分が酸化して、
少しずつ表面の光沢を侵してしまうので注意が必要です。
これを防ぐためには、何よりも「着けたら拭く」を徹底する事です。
香水や整髪料をスプレーする際にも、必ずパールを身に着ける前に済ませてください。
汚れがひどい場合には、浸け置きしたいところですが水道水には塩素が入っているので、お勧めしません。
なので、堅くしぼった布で汚れ落とすことは、ときには必要だと思います。

水に弱い石
「洗浄してもとれない致命的なシミができやすい石」
パ一ルや卜ルコ石、サンゴ、象牙、ラピスラズリ、マラ力イ卜などは、
液体がしみ込みやすい「多孔質」と呼ばれる性質を持っています。
なので、液体が付着するとシミになりやすく、拭いても取れなくなるので充分な注意が必要です。
特に果汁などはシミの原因になりやすいのて気を付けください。
もちろん温泉も同じで悪い影響を及ぼします。
多孔質の宝石は、硬度が低く、紫外線にも弱いなどデリケートなタイプが多いので、
特に念入りに手入れをしてあげましょう。

ジュエリーは、非常に繊細なもので
宝石にも様々な特徴と性質があります。
お手入れ方法にも細心の配慮が必要なんですね。

私たち造り手としても、末永く愛用して頂くことが
何よりも喜ばしく、やりがいにもなります。

日々のお手入れをして、その輝きがを長く保つことで
更に愛着も湧いてくるのではないでしょうか。

基本的なお手入れ方法ですが、簡単にできるものを
ご紹介しましたので良かったら試してみてください。