数ある宝石の中で「貴石」と呼ばれる種類があります。
それは、非常に希少性が高く、最も価値の高い宝石とされています。
「ダイヤモンド」、「エメラルド」、「サファイア」、「ルビー」
この4つの貴石が「世界4大宝石」と呼ばれているんです。
前回のエメラルドの続きで、「エメラルドの種類」をご紹介をさせて頂きます。
![](https://blog.kofu-jewelry.jp/hiroesano/wp-content/uploads/2021/05/shutterstock_284325392-1024x753.jpg)
エメラルドの種類
世界でエメラルドの産出量トップを占めているのが「コロンビア産」です。
しかし、他にも産地ごとに特徴をもった種類が採れています。
いくつか代表的なものをご紹介させて頂きます。
コロンビア産のエメラルド
世界最大の産地であるコ口ンビア産エメラルド。
その美しさの特徴は、鮮やかなグリーンです。
透明度がありながらグリーンの色が非常に濃く出ているものが、
品質が高いといわれています。
コロンビア産エメラルドの原石は、表層は濃い緑、
内部は淡い緑となっています。
この表層の濃い緑を生かすために考えられたカットが 「エメラルドカット」です。
ザンビア産のエメラルド
アフリカ南部に位置するザンビアは、市場での稀少価値や需要が高まっている産地のひとつです。
コロンビア産に比べると青みがかった緑色が特徴です。
さらに、原石の表層と内部で色の濃淡のあるコロンビア産と異なり、
均一な色合いとなっています。
また、原石が丸みを帯びているため、エメラルドカットではなく
通常は丸い形にカットにされます。
比較的、色合いや原石の形は、ブラジル産のエメラルドと似ています。
![](https://blog.kofu-jewelry.jp/hiroesano/wp-content/uploads/2021/05/zanbia-1024x692.jpg)
サンダワナ産のエメラルド
アフリカのジンバブエ南部に位置するサンダワナ鉱山で採れるエメラルドです。
採掘されるエメラルドは、とても小粒ですが良質で、
黄色がかったグリ ーンが特徴です。
小さいサイズのエメラルドが産出されるため、細かいメレー(小粒)を多用した
繊細なジュエリーに使用されることが多いです。
![](https://blog.kofu-jewelry.jp/hiroesano/wp-content/uploads/2021/05/sandawana-1024x576.jpg)
エメラルドキャッツアイ
表面にひとすじの光が入った美しいエメラルドです。
針状のインクルージョンが一定方向に含まれるものを、
カボションカットすることで、光を当てたときに一本の光の筋が現れます。
このようなキャッツアイ効果を示すエメラルドの原石は非常に稀です。
トラピッチェエメラルド
黒い6本の仕切りが入った珍しいエメラルドです。
模様が歯車のように見えることから
スペイン語でサトウキビの絞り機を意味する
「Trapiche」が由来しているそうです。
黒い6本の線が放射線状に入っているものや、その他にも亀の甲羅状や
花のような形をした模様もあります。
美しく輝くエメラルドの緑にも産地によっては
様々なものがあるんですね。
次回は、「世界4大宝石」の3つめ
「サファイア」についてお話をさせて頂きます。