製造

ジュエリーの製造工程 -検品-

ジュエリーの製造工程 -検品-

前回に引き続き、ジュエリーが出来るまでの制作の中から
職人の仕事シリーズ第5回目となる製造工程の最終工程です。
ジュエリーが完成して、その後使用するユーザーの手に渡る前に、
傷はついていないか、形状は適正か、不足がないかなど確認していく
とても重要な工程の一つ。
今回は、その「検品」についてお話していきたいと思います。

職人の手により仕上がったジュエリーは検品担当者により、厳正な検品基準に則り検品されてから出荷となります。

担当者は綺麗な検品用の手袋を着用して柔らかい布の上で検品作業を行っています。
検品項目は

仕様について
指定された商品の金種は一致しているか。
チェーン、ピアスポスト、イヤリング金具等、使用部材の仕様が間違えていないか。

宝石について
石欠けや面傷が無いか。

石留め
石ゆるみが無いか。
石が曲がって留まっていないか。

サイズ
リングの場合、指定サイズになっているか。
ネックレスならチェーンの長さは指定の長さになっているか。

磨きについて
商品の形状がデザイン通りに仕上がっているか。
磨き過ぎて厚みや寸法が落ちていないか。
曇りや傷が綺麗に取り切れているか。
研磨剤が落とし切れているか。


その他ジュエリーごとの特記事項がある場合には、その基準を満たしているか。


以上のような基準で検品し、基準に達していないジュエリーは職人の手に戻り、修正作業を行い再度検品を行います。
検品基準をクリアしたジュエリーだけが、傷が入らない様に丁寧に梱包されて
ユーザーの元に届けられます。


全て人間が行う手作業になります。
パーフェクトな状態のジュエリーをお客様に愛用して頂くために、
職人の持った最高の技術を最大限に活かせるように、
最後までしっかりと検品されているんですね。

これまで5回に渡り、職人の仕事シリーズをご紹介してきました。
また、ジュエリーが出来るまでのアトリエの風景をご紹介していきたいと思っています。