ジュエリーの豆知識

永遠に残る金(ゴールド)

永遠に残る金(ゴールド)

この世からなくなることはない?
溶けてもまた金として生まれ変わる金(ゴールド)

多くの人々に愛され、誰もが知る素材の一つ、
金についてお話をさせて頂きます。

金は、約7000年前に人類によって発見されたといわれています。
紀元前3000年代に人類に使われ始めた最古の金属といわれている金は
空気中での酸化や、熱、水中、酸やアルカリなどの化学物質にも非常に強いことから、
貨幣や装飾品として古くから使われてきました。

人類がこれまでに採掘してきた金は総量18万トンと競技用プール約4杯分の量だといわれています。
また、残存推定量はその半分以下の約5トンと競技用プール約1杯分だそうです。
このまま採掘していくと10年後には枯渇していますね。
1トンの金の鉱石から採れる量は平均3~5グラムと僅かな量です。
金の希少価値価値が最も高いことが、このことからも分かります。

金を溶かすもの

金は純粋の状態では空気中や水中でも反応を起こさず、変色も錆びることもない永遠に変化しない金属なんです。
しかし、唯一「王水」といわれる濃塩酸と濃硝酸を混ぜた液だけには溶けてしまうそうです。
でも溶けて無くなるわけではなく、また純粋な金へと再生することができるんです。

永久不滅

貴金属製品だけではなく熱や電気の伝導率の高さや、他の原子と化合しにくいため
科学的な安定の良さから電気回路やICチップなどに用いられ、パソコンや携帯電話、家電製品にも
金は使われているそうです。
その他にも、万年筆、腕時計、仏具、眼鏡フレーム、歯科材料があげられます。
ちなみに世界での金の供給量の30%が再生された金のなんです。
その金の性質を活かし、繰り返し純粋なものへと生まれ変われる金は
もしも、枯渇して採掘が不可能になったとしても
永遠に、金がこの世からなくなることはないと言えるでしょう。

加工がしやすく経年劣化が極めて少ない純粋な金は、
輝きが失われない尊さから、歴史的にも貨幣や装飾品として高く評価されています。

その永久性や不変性から人間を悪魔から身を守る魔除けとして
頭や喉、手首、首、耳の身体の大切な部分に装飾品として使われるようになりました。
それから時代を経て、今の身を飾るジュエリーに繋がるんですね。