こんにちは。LENNY BATONデザイナーの佐藤です。
皆さんは、尾崎豊さんの「僕が僕であるために」をご存じでしょうか?
今年で結成30周年のMr.children桜井和寿さんもカバーした珠玉の名曲です。
私もカラオケバーでよくお世話になっているこの曲のサビの入り。
「僕が僕であるために、勝ち続けなきゃならない」というフレーズ。
これが今回のキーワードです。

さて前回、フランス国王ルイ14世や、皇帝ナポレオンに愛された『ダイヤモンド』の語源が、古代ギリシャ語の“adamas”であるとお話ししました。
その驚くべき硬さから、『征服されざる者』『不屈』『無敵』といった意味の名を授かった当時のダイヤモンド。
その意味を私なりに紐解いていくと・・・
『征服されざる者』… 何者にも支配されることなく勝利する者。
『不屈』… 強い意志を守り抜く精神。
『無敵』… 負けるはずがないという確たる自信。
どれも勝利を望む者なら理想とする姿、あるべき姿を映し出しています。
つまりそれを身に着けるとはどういうことか?
日本には戦勝祈願のお守りとして、“勝守”(かちまもり)というものがありますが、彼らにとっての勝守がダイヤモンドだったのではないでしょうか?

戦争や革命で時代を破壊し、新たに築いていく途方もないエネルギー。
そしてそれを最前線に立って率いていく、想像を絶するプレッシャー。
守るべきものが大きくなるほど、勝利の重圧も大きくなります。
もしかしたら彼らは、鋼の鎧では守り切れない『心』の防御を、ダイヤモンドが秘めた圧倒的なパワーに頼ったのかも知れません。
「僕が僕であるために、勝ち続けなきゃならない」
その意思を守り抜くために彼らがまとった心の鎧。
それがこの世で最も硬い宝石『ダイヤモンド』なのだと私は思うのです。
LENNY BATONデザイナー 佐藤

【LENNY BATON】