こんにちは。LENNY BATONデザイナーの佐藤です。
前回の記事で、ダイヤモンドには意外な歴史が存在するとお伝えしました。
今回はその歴史を紐解きます。

今から5年前、スイスのジュネーブで19カラットの大きなピンクダイヤモンドが競売にかけられました。
驚愕の1446万ドル(約16.3億円)で落札されたそのダイヤの名は、
「Le Grand Mazarin」

250年にわたってフランス至宝の王冠を飾り、ルイ14世、ルイ15世、ルイ16世、ナポレオンと、絶対的な権力を持った男たちの間で受け継がれてきたとてもユニークな歴史をもちます。
ここで登場するルイ14世(1638 – 1715)は、専属の宝石商を抱え、「動くたびにダイヤの音がする」と言われるほどのダイヤ好き。

研磨技術が開発されて以降、美しい宝石としての価値を見出されたダイヤモンドを、権力者のジュエリーとして世に知らしめた人物ともいわれています。
そして、かの皇帝ナポレオン(1769 – 1821)は、140カラットもの巨大なダイヤモンド「Regent Diamond」を剣の柄に嵌め込ませ、戴冠式で着用。その絶対的な権力を誇示したといいます。

現代では、女性の永遠の憧れともいうべきダイヤモンドですが、その起源を辿っていくと、今とは全く異なる価値観で愛されていたことがわかります。
では、なぜ彼らはそれほどまでにダイヤモンドに魅了され、なぜ権力の象徴として受け継いできたのでしょうか。
私はその答えが『ダイヤモンド』という名の語源にあると考えます。
長くなるのでこの続きはまた。
次回【ダイヤモンドは昔○○と呼ばれていた】をお楽しみに。
LENNY BATONデザイナー 佐藤

【LENNY BATON】